法話

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インド仏跡参拝 

インド仏跡参拝旅行

2月21日より3月2日までインド仏跡参拝旅行に参加しました。この度は釈尊の6大仏跡と共に今インド仏教を再興のため邁進している、佐々井秀嶺上人を訪ね一億人以上の新仏教徒を率いる上人の苦労と現状を聞かせていただくことを目的とした旅でした。

一行14名と添乗員、関西国際空港からインドのムンバイへ、そして再び空路、佐々井上人の住むナグプールへ、インドラ寺院では佐々井上人が玄関まで迎えってくださいました。本堂で参拝の後、上人からお話を聞きまた質問にも答えていただきました。インド各地に今仏教寺院が出来ているとのことです。その後毎年仏教徒の改宗式が行われるディチャブーミー寺院参拝、翌日は佐々井上人が発掘を指揮した龍樹菩薩のマンセル遺跡を案内していただきました。

4日目からは空路ビハール州の州都パトナへ、そこからから専用バスにて6大仏跡巡りです。毎日6時間から12時間の過酷なバス旅です。人と車とごみのあふれるインドの田舎の風景が続きます。圧倒的な雑踏の中バスのクラクションがひっきりなしに鳴り響きます。以前のインドよりは道はきれいに舗装されていますが、舗装道路は凸凹です。バスはエアーサスペンションではありません。板バネで車高も高く乗り心地は全くよくありません。インドの案内人に質問すると、エアサスの車を造ったが、道が悪いためエアーがすぐ抜けて壊れてしまったそうです。しかし私が最初にインド仏跡を訪れた50年前から見れば田舎の人々も非常に便利に豊かになっています。しかし、いまだ農村の人々の識字率は40パーセント程度だそうです。そして農民は無税で暮らすことができます。人口が中国を抜いて世界一位14億人のインドはこれから日本を抜いてどんどん発展していくでしょう。

仏跡での感想です。やはり実際にお釈迦様が歩かれた地は感動と感激の連続でした現地でしか味わえない喜びがありました。ご誕生ルンビニ園は広大な公園となり歩く距離が大変でした、成道の地(お悟りを開かれ、ブッダと成られた地)ブダガヤは世界中から参拝者で溢れています。ゆっくり静かにお参り出来る雰囲気ではありません。初転法輪の地(最初にブッダが法を説かれたところ)サールナートも沢山の参拝者で混雑していました。涅槃の地クシナガラには夕刻参拝し、私個人の目的である義理の姉の分骨をさせていただきました。釈尊が無量寿経や法華経を説かれた霊鷲山ではタイの仏教徒が自分たちの大きなブッダ像を持ち込んでお参りをしていました。真っ赤に沈む夕日の光景は感動でした。そのほか玄奘三蔵も学んだナーランダ仏教大学後、観無量寿経を説かれた王舎城跡など参拝し、最後にニューデリーのインド国立博物館で釈迦族のカピラ城跡から発掘された仏舎利にお参りして帰路につきました。50年前インドにきて最初に仏舎利にお参りした時に大感動でインドに来られて良かったという想い出を思い出しました。長岡から13日間76歳の私にはきつい旅行でしたが再びインドを訪れることができて良い思い出となりました。