法話
お仏壇
仏教というとまず葬式や法事などを思いうかべる人が多いようです。しかし日々の暮らしのなかで大切な仏事があります。自宅のお仏壇への、毎日のお参りと御礼です。一家の中心であるご本尊様へのお参りから一日を始め、一日の終わりに感謝の御礼をさせていただきます。
お仏壇とは私を必ず救いますと誓われた阿弥陀様とその阿弥陀様のお心を私に伝えてくださった親鸞様に有り難うございますとお礼をする大切な場所です。毎日の生活の中での朝夕のお参りが大切です。お仏飯をあげ、お灯明をつけ、お香をそなえ、合掌して、お念仏を称えます。そして「帰命無量寿如来・・・」と正信偈のお勤めをします。正信偈の読経は浄土真宗の門徒はみんなでお勤めできるようにしたいものです。
自宅にお仏壇がない方は、まずは小さくてもかまいません、お仏壇を用意しましょう。今本山ではマンションやアパートでも供えられる求めやすいお仏壇も用意してあります。(住職に相談してください)家庭のなかに、手を合わせ、こころのよりどころとなる場所ができる。これほど尊いことはありません。
ひとり暮らしの子供さんやお孫さんに、また新しく所帯を持たれるご夫婦に贈るのもお奨めです。
ご本尊はご本山からお迎えしましょう。
ご本山からいただくご本尊様は本願寺派の流れをくむ門徒であることの証しです。ご本尊はお仏壇の中心、心のよりどころを形にしたものです。日々生活の中心になるものです。浄土真宗の根本道場であるご本山・本願寺からご本尊をいただくという意義がご理解いただけるでしょう。(住職に相談してください)